打ち合わせが進むたび、結婚式の費用が上がっていく・・・。
当初よりもかなり高額になってしまい、慌てている方も多いのでは?
値引き交渉は契約前に!というのがどうやらセオリーのようなのですが、正直契約後の今だからこそ知りたいですよね。
契約後の結婚式の値引き交渉にはちょっとしたコツ、ステップがあるので、今回はそれを紹介します。
この記事の目次
契約後でも結婚式費用は値引きが出来る!3ステップとは?
“値引き交渉”と言われて、「ちょっとした話し方で一気に100万円安くなる!」なんてことを期待しているのなら、残念ながらそれは大きな間違いです。
あなたがお店で商品を購入する時に、予算オーバーだからといってレジでいきなり「これ高いから割引にしてください」と言っても値引きは難しい、いや無理ですよね?
結婚式場さんも急に「高い!見積りと違うから安くして!」と言われても、それは当日をよりよいものにしようとたくさんのアイテムや演出をあなたが選んだ結果ですから、「それはちょっと・・・」と難色を示すのは間違いありません。
では、どうやって交渉をするのでしょう?
契約後でもうまくいく3ステップを順番にご紹介しますね。
STEP1. 見積もりの項目をひとつずつ確認する
見積書の項目をひとつずつ見ていってください。
内容がよく分からないのに計上されている項目はありませんか?
その項目は絶対に必要なものですか?
・不要と感じる項目
・高いと感じる項目
この2点をチェックして洗い出してみましょう。
そしてそれを分かりやすくリスト化するか、色を付けるなどしましょう。
見積り書のコピーをとって書き込んで、見積書の原本は残しておきましょう
STEP2. 不要・高いと感じた項目の代わりのアイデアを考える
不要・高い感じたからといって、すぐに削除をするのではなく、より手軽に、手頃な価格で自分で購入出来ないのかを考えましょう。
・前撮り20万するけど、知り合いのカメラマンに頼んだら安くならないかな?
・会場装花を工夫したら見た目変えずに安くならないかな?
良いアイデアが思いつけばメモしたり、スクラップして資料としてまとめておきましょう。
この作業アイデア出しが、値引き交渉の最重要ポイントです。
とても大変な作業です。いくつか下にアイデアまとめましたのでご覧ください。
STEP3. 代わりのアイデアとともに、見積もり項目をプランナーさんに相談
後は簡単です。
チェックした項目について、プランナーさんにひとつずつ相談します。
不要だと感じたものの削除や、持参した代わりのアイデアへの置き換えが可能かどうかを相談します。
電話やメールよりも、対面で相談するのがベストです。
もう一度書きますね。
STEP1. 見積もりの項目をひとつずつ確認する
STEP2. 不要・高いと感じた項目の代わりのアイデアを考える
STEP3. 代わりのアイデアとともに、見積もり項目をプランナーさんに相談
以上が値引きの3ステップです。
これで値引きは実現します。
つまり!値引き交渉とは・・・・
結婚式の値引き交渉のコツとは「全体的に高いから値引いてください」とお願いすることではありません。
不明瞭な部分を明瞭にし、不要なものは削ったり、高額なものは代わりのアイデアに置き換えることが可能かどうかを相談することなんです。
レジに向かう前に立ち止まって商品を見直し、予算におさまるように量を減らしたり、手頃な料金のものに置き換えたりすること。
結婚式においては購入すべき商品の数(見積もりの項目)がたくさんあるので、1つずつ丁寧に見直すだけでかなりの費用を抑えることが出来ます。
とは言っても、代わりのアイデアが思い浮かばなくて、結局何をどうしたらいいか分からなくなってしまう方もいるでしょう。
そこで、結婚式の主要項目をいくつかピックアップして、代わりのアイデアを考えてみました。
それでは、一緒に見直していきましょう!
見直すだけで値引き実現! 【 挙式編 】
・挙式料(目標-5万円)
料金は、神前式 > チャペル式 > 人前式 の順番です。
人前式は、決まった形式や格式がなく、ふたりのオリジナルで結婚式が挙げられるため、牧師さんやコーラス隊にかかる費用も抑えることが出来ます。
人前式にすると平均5万円〜10万円の経費削減が期待出来ます。
・チャペル装花/祭壇(目標-5万円)
まずはやっぱりお花の内容と持ち込み料について確認しないといけませんが、祭壇献花は対になっているため高額な場合が多く、大体2万〜5万円くらいです。
ただ、ゲストから遠いので造花でも充分、無くても気にならない、という心強い意見もあるようです!
・チャペル装花/ベンチフラワー(目標-5000円)
バージンロード両脇のベンチフラワーは、ゲストの真横でかなり目につくので、ちょっと考えもの。
とはいえ披露宴でのテーブル装花よりはゲストの記憶に残りづらいかなーと思います。
持ち込みが出来るようであれば、そのお花屋さんに予算の相談を。
不可であればお花の金額をお手頃なものにし、リボンを飾ったりしてはどうでしょう?
リボンは手芸屋さんなどで、自分で購入出来ますし、リボンのボリュームをたっぷり取るとかなり華やかになりますよ。
・リングピロー(目標-5000円)
こちらは見積もりに含まれることは少ないとは思いますが、新婦のこだわりが光るDIYの代表と言っても過言ではないのでそれなりにお値段をかける人も多いのでは。
完成品なのか手作りなのか、デザイン性や購入場所によって大幅に異なりますが、大体1000円〜1万円くらいでしょう。
なんと、リングピローは式場で無料で貸してくれるところが割とあるのです。
プランナーさんに相談する価値ありですね!
・フラワーシャワー(目標-1万円)
式場から準備される生花のフラワーシャワーは平均1〜3万円とやっぱり高い・・・。
出席人数が約80名様の場合ですが、
2.造花のフラワーシャワー:5000円〜6000円
3.“フラワー以外”(※)のシャワー:3000円〜8000円
※=フェザーシャワー・ライスシャワー・リボンシャワーなど
このように1万円切るものがほとんどです。
どうしても量が必要になるので手作りは大変ですが、生花よりぐんと費用が抑えられるのでここは検討したいですね。
見直すだけで値引き実現! 【 飲食編 】
・ウェルカムドリンク(目標-500円/1名あたり)
はじめからセットとして含まれていることも多いようですが、オプションの場合は内容を見直す価値ありです。
披露宴までの待ち時間は意外とみなさんおしゃべりに夢中なので、ソフトドリンクのみでもご満足頂けると思いますよ。
・料理(目標-1000円/1名あたり)
まずは披露宴の時間帯も考えて、料理の分量がふさわしいのかを検討してみましょう。
金額が高いものは食材の質が良いだけではなく、量も1品多い場合があります。
食事のタイミングが昼過ぎで、ゲストの空腹がピークではない場合は、潔く1品少ないコースにして、デザートを充実させてみてはどうでしょうか?
料理の品数を減らしたくない場合は、“アラカルトメニュー”に注目してみるのも良いですよ。
例えば、15000円・9品のコースを → 13000円・8品のコースへ。
アラカルトメニュー1000円の料理を追加
合計で14000円となり、ひとりあたり1000円分の値下げが叶います。
・デザート(目標-15万円)
ウェディングケーキ、コースのデザート、デザートブッフェと全てついているのであれば、今一度確認しましょう。
ウェディングケーキは生ケーキだと大体5万円〜10万円で、式場によってはイミテーションケーキ(1万円〜3万円)を準備してくれるところもあります。
出席頂くゲストにもよりますが、年配の高齢者が多い場合は取りに行くのが大変なので、デザートブッフェではなくコースのデザートそのままでも充分満足してもらえますよ。
見直すだけで値引き実現! 【 装花編 】
・ゲストテーブル装花(目標-0円※大幅アップを回避)
こちらは残念ながら最初の設定から値引きというわけにはなかなかいきません。
プラン内だとちょっと寂しく感じることが多いため、あっさり料金追加となってしまうので、まずはプラン内のお花で華やかに見えるよう工夫してみましょう。
1.季節のお花を使う
色にこだわりが無ければ仕入れやすいお花を使用するのがベスト。
その季節に手に入りづらいお花で状態が良いものは、金額アップは避けられません。
2.お花以外のもので飾ってみる
結局お花だから高くなるわけなので、お花以外のものでボリュームを出すのも良いですね。
グリーン(いわゆる葉っぱ)はお花よりも安価なので量が増やせます。
リボンや古書などでアンティーク風に飾るのも可愛いですね。
・ケーキカットナイフ装花(目標-3000円)
たくさん写真を撮られるケーキカット。
手元に華やかさをプラスするため使われているケーキカット用のナイフ装花、お値段は大体3千円〜6千円。
私は自分の見積もりで初めてこの存在を知りました・・・。
私自身がゲストとして参加したときは新郎新婦の笑顔ばかり見ていたので、ナイフを気にしたことが無かったんです。
リボンで飾ることが出来れば、お花は無くても良い部分かなと思います。
・ケーキ装花(目標-1万円)
こちらは同じくケーキカットのケーキの周りに飾られているお花で、平均5千円〜2万円と幅があります。
テーブル装花同様、グリーンのみでも充分華やかだと思います。
私の友人の例ですが、台車にのせたケーキをパティシエに扮した小さな甥っ子くんたちが運んで来る、という演出をしたんですね。
ケーキ装花は一切使用してませんでしたが、可愛過ぎる小さなパティシエくんたちに目を奪われていた為、全く気になりませんでした。
楽しい演出は、お花よりも華やかですね。
・ブーケ(目標-3万円)
ウェディングドレス用にひとつ、お色直し用にひとつ、と計2つが一般的。
新郎のブートニアも合わせて大体ひとつ3万円〜4万円と結構なお値段です。
ブーケトスなどの演出を行わず、持ち帰りを検討しているのなら、検討の余地ありです。
アレンジメントの技術があればDIYも良いかもしれませんが(何より思い出になるし)、無ければ無理せずプロが作った完成品を購入しましょう。
生花ではなくアーティシャルフラワーですが、それでも半額で済みますよ!
見直すだけで値引き実現! 【 衣装編 】
・お色直し(目標-15万円)
1回で平均20万円かかると言われているお色直し。
2回すると40万になるわけですよね。
回数を減らすことで中座しない分、ゲストとの時間を楽しむのも方法のひとつです。
もし、最高のウェディングドレスに出会えたら、同じドレスを使用して、『小物でお色直し』も素敵です。ガラっと印象が変わりますよ。
参考サイト:[白→白]のお色直しは小物で印象チェンジ!
見直すだけで値引き実現! 【 写真・映像編 】
・オープニング&プロフィールムービー(目標-5万円)
ゲストも楽しみにしてくれている事が多い、定番の演出のひとつですが、3万円〜5万円とかなり高額。
フリーソフトも多くありますし、ウェディングムービー専用のソフトも販売されています。
結婚式場のものは写真の枚数も制限される為、頑張って手作りしてオリジナルのものを作れば満足度も高いですよ。
・前撮り(目標-10万円)
提携の会社にそのままお任せすると数十万とかなり高額です。
パックになっているところもありますが、別途アルバムを作るともっと高額に。
前撮りをしてくれるスタジオはかなりたくさんあります。お値段も上記よりはかなりリーズナブル。
和装スタジオ撮影:3万円〜5万円
洋装スタジオ撮影:2万円〜4万円
※ロケーション撮影の場合は約1.5倍〜2倍
素晴らしいのは撮影データ(100枚程度)が全てもらえるんですよね。
豪華なアルバムにして思い出を残すのも素敵ですが、見返さない、という意見はかなり多いので、私はデジタルフォトフレーム(3千円〜1万円)がオススメです。
重いアルバムを引っ張り出す必要がなく、飾っておけるので、いつでも見れる手軽さはご両親にも好評なはずですよ♪
見直すだけで値引き実現! 【 演出編 】
・キャンドルサービス(目標-5万円)
ゲストの近くに行くためみんな喜んでくれるのですが、キャンドルが平均2万円〜8万円と、とにかく高い。
ゲストのみなさんは火が見たいわけではないので、フォトラウンドに変更するなど、同じように楽しんでもらえて、節約に繋がる演出にするのも良いですね。
▼こちらの記事でキャンドルサービスの代わりのアイデアを多数紹介しています!▼
キャンドルサービスはもう古い!代わりのオススメ演出13選!
見直すだけで値引き実現! 【 ギフト編 】
・引き出物(目標-3万円)
ゲストに関わることなので、値引きは考えたくありませんが、引き出物の「宅配サービス」を使えば、引出物自体の価格を下げることなく値引きが実現出来ます。
持ち込み料がかからない、引き出物袋代がいらない、ゲストが手ぶらで帰れる、と何だか良い事尽くめです。
特に遠方のゲストにとっては嬉しいサービスですよね。
座席に引き出物が無いことはまだ一般的ではないため、後日配送の旨を伝えるメッセージカードを添えるのが良いと思います。
見直すだけで値引き実現! 【 ペーパーアイテム編 】
・招待状(目標-1万5000円)
式場で選ぶと大体400円〜500円(1セットあたり)かかり、さらに切手代もかかるため、なかなかばかになりません。
ペーパーアイテムは持ち込み料がかからないことが多いので、自分たちで手配して、頑張りたいところです。
ただ、式場までの地図は間違いがあるといけないので、自信が無い場合はそれのみ手配してもらいましょう。
・席次表(目標-4万円)
招待状同様、式場で手配してもらうと500円〜1000円(1セットあたり)とこちらも高額。
招待状を手配したお店とセットで購入すれば割引になる場合もあり、式場に頼むよりはるかに安価です。
ちなみにこのブログでも席次表のテンプレートについてまとめた記事があるので、参考にしてみてくださいね。
関連記事 高品質でしかも無料!席次表のテンプレートサイトまとめ13選!
値引き交渉はちょっと気が引ける・・・
値引きは交渉は全然ネガティブなことじゃありません。
逆で結婚式の費用についてあれこれ模索するのは大切なことです。
高額なものを用意しても、誰も気付かなかったり、楽しんでくれなかったら意味がありません。
値引きが実現した分、お料理をグレードアップしたり、演出や装飾にまわすことも出来ます。
みなさんに楽しんでもらうために、必要なものと不要なものを見極めたら、結果的に値引きに繋がった、ラッキー!くらいでも良いと思います。
「この結婚式場で、ゲストに最高のおもてなしをするため」、その気持ちを忘れなければ、プランナーさんも一緒に知恵を絞ってくれるはずですよ♪
まとめ
根拠のない値引きの交渉は、なかなか応じてもらえません。
ひとつひとつの項目を、納得いくまで洗い出して明確にすることが、結果的に値引きに繋がります。
「これってなんのお金なんだろう?」「これってわたしたちが頼んだのかな?」そんな項目があったら、きちんとプランナーさんに確認してくださいね。
素敵な結婚式になるように、願ってます!