出会って、惹かれ合って、結婚するふたり。
幸せそうなあの人は、いったいどんな階段を上って結婚にたどり着いたのでしょう。
結婚にはそれぞれのストーリーがあります。
宝物のような、ふたりが歩んできた道のりをそっと覗き見てみましょう。
今回は浩一さん(仮名)と麻衣さん(仮名)にお話を伺いました。
二年越しの一目惚れ
ふたりの出会いは大学のアメフト部。
麻衣さんはマネージャー、浩一さんは選手でした。
「でも、同期なのに意外に接点がなくて」
そう語ったふたりが急接近したのは、大学三年生、友人同士で行った花見。
楽しい時間を過ごした花見の後、なんとなくふたりでいることが増えた浩一さんと麻衣さんは、お互いを意識するように。
「告白は彼から。ずっと前から好きでしたって言われました」と麻衣さん。
実は、浩一さんは麻衣さんを初めて見たときから、かわいい子がいるなと思っていたそう。
浩一さんにとって花見は大チャンス。
二年越しの思いだったのです。
練りすぎたプロポーズ
プロポーズについて話が及ぶと、
「プランを練っていると聞いて期待していたんですけど……」と意味ありげに話しはじめた麻衣さん。
麻衣さんの誕生日に、浩一さんはプレゼントとケーキを用意していました。
「プレゼントは指輪かと思ったら、取っ手が指輪になっているマグカップで、ケーキはロールケーキで。しかもケーキのメッセージカードの年齢間違ってるし」。
そして、浩一さんは「そろそろ結婚してくれませんか」とプロポーズ。
麻衣さんは「人聞きが悪い!」と返したそうです。
「だって私が結婚を渋っているみたいじゃないですか。私だって待ってる立場だったんですよ」
スーツとご挨拶と温泉旅行
麻衣さんのご両親に挨拶するために、ふたりは麻衣さんの地元仙台へ。
しかし待っていたのは不思議な温泉旅行でした。
「せっかくだからふたりで温泉旅行に行くつもりだって話したら、家族もついてきちゃって(笑)」
浩一さんは、スーツできめて旅行へ行く羽目に。
「緊張しましたね」と当時を思い出して苦笑いをする浩一さんに、麻衣さんは「旅館で働いてる人みたいになってました(笑)」
挨拶後、浩一さんは改めて麻衣さんに「結婚してください」とプロポーズ。
「ずっと約束していたからこそ、はっきりとストレートに言おうと決めていたんですよ」
浩一さんの、麻衣さんへの真剣な気持ちが伝わってきます。
これから先も居心地よく
最後に、お互いを結婚相手とした決め手について伺いました。
「一緒にいると居心地が良い。これから先もずっと居心地が良いんだろうと想像がつく」と浩一さん。
「自分の未来を考えたとき、隣にいるのは彼以外には考えられなかったんです」と麻衣さん。
照れながらも幸せそうに語ってくれました。
おふたりの話を伺って
しっかりと未来を見据えて、手を取り合った浩一さんと麻衣さん。
一緒にいるのが自然というおふたりの、穏やかな雰囲気が印象的でした。
お互いの言葉に笑い合うおふたりからは、これから築かれる笑顔の多い家庭が目に浮かぶようでした。
※この記事は、はっぴ本で行ったインタビュー取材を再構成・編集したものです。