はっぴ本はこうして誕生しました。
はっぴ本誕生秘話 第1話
〜初めての結婚式で〜
はっぴ本編集部の編集長橋本です。
私は、はっぴ本を通じて、結婚されるおふたりの「気持ち」をゲストの皆さんや出席出来なかった方へお伝えするお手伝いをしております。
私がどういう想いではっぴ本のお手伝いをしているか、少しでも知っていただきたくて、正直恥ずかしいですが、はっぴ本の誕生秘話を書きました。
少し長くなりますが、全7話でお届けします。
初めての友人の結婚式で
2003年、私はグラフィックデザイナーとして、デザインと向き合い、格闘する毎日でした。
そんなある日、友人の結婚式に招待頂きました。
結婚式と言っても一度も出席したこの無い私は、「ドレスやタキシードを着たふたりを食事しながら見る」、恥ずかしながら、結婚式への認識はこの程度でした。
当日、会場に着き、案内されるがままに受付に行き、席次表(座席の配置が書いてある紙)を受け取り、挙式~披露宴・・・。
実際の結婚式は私が想像していたものをはるかに超え、花火や映像に友人の余興に絶品料理。
そして「笑顔・涙・感動の連続」で放心状態でした。
特にプロフィールムービーに自分が出てきたときの何とも言えないドキドキ感は今でも忘れらません。
初づくしの私は家に帰っても興奮冷めやらず、頂いた人生初の引き出物を早速開けようと手提げの袋から取り出そうとしました。
その時、手提げの紙袋の底に少しクシャっとカタチを変えた紙がありました。
そう、受付で頂いた席次表でした。
「あ〜、しまった。ちゃんとしまってなかった」
申し訳ない気持ちで取り出してカタチを整えました。
そして、改めて触って見て、思ったんです。
「めっちゃ良い紙使って、お金かかってるなぁ〜」と。
表紙にはかわいいラインストーンがあしらってあって、紙質もすごく良いものを使っているんです。
通常の印刷ではなかなかしない加工です。
もちろんデザイナーとして印刷・紙の知識もありましたので、「それ」が「安物」ではなく「高級品」であることはすぐに解りました。
そこで後日、友人に電話しました。
「クシャクシャ」にしてしまったお詫びとその仕上がりにいくらかかったのか個人的に興味が湧いたからです。
でも実は、私はもう1つ疑問を抱いていました。
根本的なある1つの疑問を。