私達が制作している、オリジナルプロフィールブック、はっぴ本には様々なコンテンツが載せられます。
「インタビュー」
「ロケーションフォト」
「思い出写真」
「家族紹介」
「広告」
「席次表」
その他特別企画等
それぞれに人気の高いコンテンツですが、今回はその中でも「席次表」にまつわるこんな話を。
天国からの出席者 〜席次表に込められた新郎様の想い〜
はっぴ本の「席次表」と言ってもただの席次だけではありません。
「メニュー表入り」
「背景写真入り」
「出席者のキャッチフレーズ入り」
「出席者へのコメント入り」
「出席者の顔写真入り」
これまたはっぴ本と同様に実に種類が豊富です。
全てのパターンはサービス開始時からあったものですが、たった一つ、お客様の声で生まれた内容があります。
七年前の出来事
もう7年前になりますでしょうか。
結婚式を2週間後に控えたいつでもニコニコと笑顔を絶やさない田中夫妻(仮名)
はっぴ本のデザインも完成して、あとは印刷を待つばかり。
そんな時、新郎様から電話がありました。
郎 橋本さん、ご相談があるんですけど。
橋 どうされました?
郎 実は昨日祖父が亡くなりまして。
橋 え、そうなんですか・・・。
郎 はい。それで相談と言うのが・・・
相談内容はこうです。
・本当は結婚式をやめたい程に辛い
・でもそういう訳にはいかないことは分かっている
・だから大切なおじいちゃんとの思い出をはっぴ本に載せたい
・おじいちゃんの特集ページを作りたい
新郎様が電話の向こうで泣いているのが分かりました。
新郎様のお祖父様を大切に思う気持ちに応えたい。
心からそう思いました。
しかし、
1つの心配事が頭をよぎりました。
「急にお祖父様の特集ページが出てきてゲストの皆さんはびっくりしないだろうか」
おふたりのことやゲストのことでいっぱいのはっぴ本の中に1ページお祖父様のことが載っていると、どうしても「何故?お祖父様だけ?」となるのではないか。
ゲストの皆さんがどう感じるかが心配でした。
新郎様にこのことをお伝えすると、「確かにおじちゃんの死を連想させてしまうのは良くないですね・・・。どうしましょう。」
新郎様もどうしたらいいか分からない状況でした。
新郎様のお祖父様を思う気持ちをゲストの皆さんに伝えたい。
そして、それをはっぴ本の誌面上で表現したい。
しかし、伝え方を間違えるとお祖父様のことがうまく伝わらない。
「どうすればいいんだろう・・・」
全くアイデアが浮かんで来ませんでした。
アイデアが出ないまま時間が過ぎ、とうとう新郎様から
「橋本さん、ありがとうございます。なんか話したことで気持ちはすっきりしました。おじいちゃんも当日来てくれてると思うのでそれで大丈夫です」
とこちらの迷いから掲載を諦める言葉を新郎様から出させてしまいました。
と同時にその言葉を聞いた瞬間、1つの言葉が心に響きました。
「おじいちゃんは当日来てくれている」
そうか!!
「お祖父様は当日天国から出席されてるんだ!」
新郎様の言葉で閃いたのです。
お祖父様も当日出席されているのなら、席次表に「天国からの出席者」という名のテーブルを作って、そこにお祖父様のお名前を入れたらいいのではと。
そうすれば、
・天国というフレーズが亡くなられた事実を温かい思い出に変えてくれる
・ゲストにも親戚にも新郎様がお祖父様を大切にされていたことが伝わる
・天国のお祖父様も自分への思いを感じて嬉しくなる。
これで全てが解決すると確信しました。
こうして生まれたのが結婚式を楽しみにされていた方も結婚式に出席出来る、
「天国からの出席者」
そして披露宴当日
新郎様からとても嬉しい言葉頂きました。
親戚の皆さん、そしてご両親から「おじいちゃん天国から来てたよ」と笑顔で言われたそうです。
自分たちの思いがみんなに伝わったととっても喜んでおられました。
私がしたことは席次表に一言、「天国からの出席者」と載せただけです。
しかし、この言葉には
・新郎様の思いも
・新郎様のゲストの皆さんへの思いも
・お祖父様の思いも
全て詰まっています。
はっぴ本は「おふたりのことを派手に紹介するプロフィールブック」そう勘違いされてしまうこともあります。
しかし、はっぴ本は「新郎新婦のおふたりの気持ちをゲストの皆さんに届ける」このことを何よりも大切に、第一に考えています。
そう、いつだって。
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